CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる/J.C.カールソン
優れた諜報員は目を引く外見でなくても、人をひきつけることができる。詮索好きではないが、他人への興味は強い。やたらに陽気ではないが親しみやすい。決してひけらかしはしないが、知識が豊富なことは明らかだ。傲慢ではないが自信にあふれている。そして何より大切なことは、彼らが非常に「聞き上手」だということだ。
CIAの諜報員は世界最高の「セールスマン」だといえる。
諜報員の仕事の中でもとくに大切なのは、協力者を得ること。
敵側の関係者の中に、自分の代わりに諜報活動をしてくれる人間がどうしても必要になる。
協力者は時に誓約や義務、法律までも破らなくてはならない。友人、同僚、家族でさえ裏切ることにもなる。
諜報員は誰かを説得して、そんなことをさせなくてはならない。
一般に、CIA諜報員が新たな協力者を得る仕事は、「狙いをつける」「評価する」「人間関係を築く」「勧誘する」「実際に動いてもらう」という5つの段階に分けられる。
協力者を得る第一段階は、「狙いをつける」ということ。
そのためにはプロファイリングというスキルが必要。
そのための訓練は参考になる。
それは、対象者を遠くから観察し、対象者についての「物語」をつくってみる、というもの。
まず、誰でもよいので、対象者を決める。
そして観察する。
観察の結果、得られた情報をもとに、対象者についての「物語」をつくる。
この人は誰なのか?
どこから来たのか?
最終学歴は?
職業は?
宗教は?
所得階層は?
結婚歴は?
趣味人柄は?
社交的だろうか?
知性的か?
ユーモアのある人か?
等々、その人自身の態度と周囲の人の態度を見ていれば、遠くからでもだいたいの人となりはわかるもの。
それによって物語を作ってみるのだという。
やってみると面白いと思う。
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