アメリカはどれほどひどい国か/日下公人、高山正之
米中ともに、自己都合でくっついたり離れたりする国、腹黒い国であると認識することですね。
本書は、日下氏と高山氏との対談。
出版されたのが2009年。
つまり、リーマンショックの翌年。
この当時、オバマ大統領はスピーチのCDが出るなど大人気、日本企業は「バスに乗り遅れるな」と、先を争って中国に進出していた時代である。
しかし、二人の対談の主な内容は、米中に警戒せよ、というもの。
その後、アメリカではトヨタの大規模リコール問題が起こり、中国では反日デモが起こり、日本企業はどんどん中国から撤退して行った。
それを考えると、二人の指摘は見事当たっている。
表面的な情報に惑わされず、本質を見る目を養うことが必要だということであろう。
« キレる女 懲りない男/黒川伊保子 | トップページ | 吉田松陰と久坂玄瑞/河合敦 »
コメント