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2015年3月23日 (月)

東条英機と阿片の闇/太田尚樹

Photo 東条に世界観が欠落していたのは周囲の認めるところだったのだから、自由な発想や多様性といった価値観とは無縁の人間に、大局的な政策など期待することに無理があった。それを補完する、幕僚、側近を付けられなかったところに、問題があったことになる。

A級戦犯という言葉から真っ先に思い浮かぶ人物が東条英機である。

でもその人物像や人となりについて理解している人はほとんどいないと思う。

本書を読んで感じるのは、東条という人物は、真面目を絵に描いたような人物だったということ。

特別な好戦家でもなく、また策略家でもない。

ヒットラーのようなアジテーターでもない。

だた政治家になるべき人物ではなかったということは言える。

連隊長や師団長あたりまでなら、東条はルールに忠実な名指揮官で通るのだが、思考の狭隘さ、単純さが権力者になったときに災いとなってしまった。

一つの価値観だけを押し付けて、自由な発想を封じ込めてしまう軍学校の偏向した精神教育の弊害が、もろに出てきた。

このような人物が日本のトップに立ったことが、間違いだったように思う。

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