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2015年3月21日 (土)

電光石火/濱嘉之

Photo 情報官は小山内にゲラ段階の記事と写真十枚を手渡した。小山内は記事を一読して、写真をパラパラと眺めてデスクの上にポンと投げて言った。
「出版社はどこだ?」
「文芸出版社です」
「大手だな……それなら記事を全て買い取ろう」
「記者の口封じ対策も必要です」
「口封じか……まさか……」
「いえいえ、そこまでは。金で済ませます」
「いくらかかっても構わない。全て消してくれ」
「かしこまりました」

本書は内閣官房長官・小山内和博を主人公にした小説である。

小山内官房長官のモデルは菅官房長官。

新聞報道では政権の内部の様子は中々わからないのだが、

この小説を読むと、それが克明に描かれており、非常に興味深い。

もちろん、これは小説なので、登場人物はすべて偽名で書かれているのだが、

想像力を働かせて読むと、実名とリンクする部分がかなりある。

上記抜書きは、官房長官の指示で週刊誌に掲載されそうになった大臣のスキャンダルをもみ消す場面。

おそらくこのようなことは実際にも行われているのだろう。

官房長官の役割がいかに大きいかを知る上でも面白い本である。

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