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2015年4月22日 (水)

問題解決のジレンマ/細谷功

Photo「私自身は、顧客に問いを投げかけたり、コンサルティング課題と向き合ったりする際に、業界についての知識や経験をよりどころにした覚えはありません。むしろ正反対です。知識や経験にはまったく頼らないのです。何も知らない白紙の状態で臨みます。どの業界のどのような問題を解決するにせよ、顧客の役に立つためには、何も知らないことが最大の武器ですから」

これはドラッカーの言葉。

ドラッカーは、問題を発見するにあたって業界知識はかえって邪魔になる、という。

無知こそが最大の武器だといっている。

これは確かにその通りだと思う。

私自身、よく、顧客企業の方から「あんたどのくらいうちの業界のことを知っているの?」という疑問を投げかけられることがある。

しかし、業界知識はプラスになることもあるが、コンサルの場合、むしろマイナスに働く。

なぜなら業界知識が豊富であればあるほど、業界の常識の枠組み内でしか発想できなくなるから。

これでは問題の本質にたどり着けない。

さらに無知がポジティブに働くこともある。

決断においてリスクをとる場面がそう。

時として「知りすぎていること」は決断を鈍らせる。

リスクをとる決断は、基本的に未知の変数が多数ある場面において必要とされる。

知識が豊富であることは往々にして「できない理由」に向かっていく。

このような場面では、むしろ「知らないこと」がプラスに働く。

知識不足は、活かし方さえ心得ていれば、決して悪いことではない。

過去の経験にもとづく知識を活かすのではなく、頭のなかをまっさらな状態にして問題と向き合うことが必要ということであろう。

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