ドラッカーが教える実践マーケティング戦略/早嶋聡史
自ら未来をつくることにはリスクをともなう。しかし、自ら未来をつくろうとしないことのほうがリスクは大きい。成功するとはかぎらない。だが、自ら未来をつくろうとせずに成功することはない。
非常に考えさせられる言葉である。
未来をつくることは確かにリスクが伴う。
未来の顧客のニーズを予測し、ターゲットを決め、商品を開発し、販売計画を立て、投資をしなければならない。
予測が外れれば、多大な損害が発生する。
しかし、未来をつくろうとしないことのほうがはるかにリスクが大きい、とドラッカーは言う。
近年のソニーなどはまさにそうなのではないだろうか。
先週の日経ビジネスでソニーの特集をやっていたが、かつてのソニーらしさが失われているというのがソニーOBの共通した見解。
自由闊達な風土は失われ、保守的になってしまったとOB達はいう。
未来をつくるには、それに挑戦する組織風土が不可欠。
今年、ソニーは人事制度を変えたという。
年功的な要素を排し、役割によって給与を決める制度だという。
マイナスに働かなければ良いのだが。
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