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2015年4月30日 (木)

人の育て方/桐村晋次

Photo 松陰の歴史教育は、常に地図をそばに置いて行われた。
 村塾の授業は、毛利氏の動きを時間とともに追って、いちいち地図で検討する。
 吉川氏が単独で家康と和睦してしまったとか、小早川氏が松尾山をおりる場面になると、「君ならどういう戦法を考えるか」と質問し、その答えをめぐって全員で議論をする。松陰ひとりが指導するのでなく、その場の一人ひとりが自分の頭で考え、意見を述べ合う。

松陰の教え方の特長は、「君ならどうする?」と当事者意識を持たせて考えさせ意見交換をさせるというもの。

当事者意識をもたせ自分の頭で考えさせる

これは重要なポイントである

議論をする場合、とかく、議論のための議論になりがち

それを「君ならどうする?」と問いかけることによって責任ある議論ができるようになる。

「君ならどうする?」と問われて、十分な答えができないと、自分の勉強の足りなさがわかってくる。

自分に何が不足しているかを知ることは、自己啓発の第一歩である。

何が不足しているかを、他の人の指摘によってではなく、自分で気づくことによって、自分でその不足を補う努力をするようになる。

分析力が深まり、理解力の幅が広くなり、判断力のレベルが上がっていくのは、実はこの「自分の頭で考え、自分の意見を練り上げる」ことの積み重ねの成果である。

そしてそこで得た解は、すぐ行動につながる。

松下村塾からは多くの国を変えるために行動する人物が排出された。

おそらく松陰の教え方も重要な要因になっていたのではないだろうか。

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