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2015年4月16日 (木)

わが友 本田宗一郎/井深大

Photo 以前、本田さんから「牛の角はどうやってついているか、知っているかい」と聞かれたことがあります。雄の牛には角がはえているということは、私でも知っていますが、角が前か耳が前かと聞かれて、私も目をシロクロさせてしまいました。本田さんは絵を描きながら、得意になって説明してくれましたが、じつは牛の角のことを知らないのは私だけでなく、ふだん牛をよく目にしている農村の若者たちでさえ「さあ、どうやってついてたかなあ」とわからないのだそうです。結局、本田さんがいろいろな人に聞いてまわったところ、ちゃんと答えられたのは、画家の人たちだけだったということでした。

普段からものをよく見ることがいかに大切かということであろう。

私たちは、目をあけてものを見ているようでいて、案外、見ていないことが多い。

これでは創意工夫などできっこない。

よく「見る」と「視る」とは違うという。

「見る」とは、ただボーッと見ること。

一方、「視る」とは、問題意識をもって細部にまで注視し全身全霊を傾けて視ること。

ここから独創的な発想が生まれる。

本書はソニーの創業者井深大氏がホンダの創業者本田宗一郎氏を偲んで記したものだが、両者に共通するのは独創性の優れた人物だったということ。

かつて、イノベーティブな企業の代名詞がソニーとホンダだった。

でも今の両社、そのDNAが薄まってしまっているのではないだろうか。

原点に立ち返る時なのかもしれない。

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