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2015年6月16日 (火)

最貧困女子/鈴木大介

Photo 貧乏とは、単に低所得であること。低所得であっても、家族や地域との関係性が良好で、助け合いつつワイワイとやっていれば、決して不幸せではない。一方で貧困とは、低所得は当然のこととして、家族・地域・友人などあらゆる人間関係を失い、もう一歩も踏み出せないほど精神的に困窮している状態。貧乏で幸せな人間はいても、貧困で幸せな人はいない。貧乏と貧困は別ものである。

今、格差が問題になっている。

しかし、単にお金がないということが不幸せとは限らない。

南米の国々など国家は貧しくても、意外と国民は陽気に暮らしている。

本書で取り上げている少女たちの多くは貧困に陥った結果、風俗に走っている。

家族・地域・制度という三つの縁をなくし、セックスワークで日銭を稼ぐしかない状態に追い込まれる。

そのことを非難するより、彼女らを受け入れる「場」が風俗しかないという現状に問題を感ずるべきだろう。

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