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2015年6月 1日 (月)

曙光の街/今野敏

Photo オギエンコは、じっとヴィクトルを見つめていた。
「どうやら、おまえのことを見くびっていたようだな」
「そう。あなたに仕込まれたのですからね」
「カーチャという名だった……」
「何だって?」
「エレーナの母親だよ。いい女だった……」
 そのとき、エレーナがさっとヴィクトルに近づき、拳銃を奪い取った。そして、オギエンコに銃口を向けて言った。
「今までの怨みを晴らしてやる。この日をどれだけ待ち望んだか……」
 初めて、オギエンコの眼に絶望の色が浮かんだ。
 エレーナは、続けざまに三発撃った。そのたびにオギエンコの体が跳ね上がったが、やがて動かなくなった。
 エレーナは、それでも銃口をオギエンコに向けていた。肩で息をしている。見ると、涙を流していた。

主人公は元KGBで日露混血のスパイ、ヴィクトル。

ヴィクトルはロシアンマフィアから暴力団組長の暗殺を命じられ日本に潜入する。

その情報を得た日本の公安はやる気のない倉島警部補が担当を命じる。

やがてこれはエレーナというヤクザに囲われた女の復讐劇へと進展していく。

そのようなストーリーだが、読んでいて飽きない。

小説の中には、作者が何かを訴えるために描いたものもあるが、これは単に楽しんでもらえばそれでよいというスタンスのもの。

エンディングはもちろんハッピーエンド。

たまにはこんな小説を読むのも気分転換にはよいと思った。

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