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2015年7月29日 (水)

石原莞爾 アメリカが一番恐れた軍師/早瀬利之

Photo「あの日露戦争は日本の敗北だ。ロシア革命後のソ連は、満州も朝鮮も彼らのものと思っている。彼らは教科書にも、ソ連領土を取り戻そうと書き、子供たちに教えている。必ず満州に攻めてくるだろう。日露戦争は一時の休戦状態にすぎない。それを前提に考え直すことだ」

石原は関東軍作戦参謀として、柳条湖事件を起し満州事変を成功させた首謀者であるとされている。

どちらかというと「悪」のイメージの強い人物である。

しかし、関連する書物を読んでみると、良い意味でも悪い意味でも「異端児」であったということがわかる。

例えば、上記の石原の言葉。

日露戦争に勝利し、日本全体が戦勝気分にあったとき、「あの日露戦争は日本の敗北だ」と言っている。

今風に言えば、KY(空気を読めない)言葉である。

しかし、あの日露戦争の成功体験が軍部にマイナスの影響を与えたことを考えると、この指摘は当たっている。

日露戦争をしっかりと検証していれば、その後の軍部の行動は変わったかもしれない。

単なる、感覚や気分で受け止めたので、歴史の教訓とはならなかった。

そのことを考えると、石原という人物、当時では珍しく戦略的思考の出来た人物だったということがわかる。

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