靖國論/小林よしのり
昭和53年(1978年)、靖国神社は連合国による裁判でいわゆる「A級戦犯」とされた人々14柱を合祀した。
「1978年にA級戦犯を合祀したから中国が反発した」・・・と山崎拓も言っていたが大ウソである。
反発したのは日本国内の左翼だけで、合祀の後も大平正芳が3回、鈴木善幸が8回、中曽根康弘が9回参拝したが中国・韓国は全く騒いでいない。
今や国際問題になっている首相の靖国参拝問題。
どうして国内の問題が国際問題になってしまうのか。
内政干渉だと突っぱねてもいいようなものなのだが、それができないところに日本の特殊性がある。
この靖国参拝問題もそうだが、国内の問題が国際問題、特に中韓との問題になるのには一定のパターンがあるようだ。
まず国内の左翼が騒ぎ出す。
次に朝日等の左翼マスコミが騒ぎ立てる。
「○○反対」の大キャンペーンを展開したりする。
するとそれを見た中国や韓国がクレームをつけるようになる。
すると日本の首相は行動を変える。
「これは使える」と感じた中国や韓国は益々これをカードとして使うようになる。
益々問題は深刻化する。
全てがこのパターンである。
「後ろからタマが飛んでくる」
これが戦後の日本である。
異常だと思う。
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