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2015年7月10日 (金)

靖国神社/島田裕巳

Photo 中曽根は、準備を重ね、あえて政教分離の原則に違反する可能性のある公式参拝に踏み切り、それを望む日本遺族会に集う戦没者遺族などの期待に応えた。ところが、中国などからの反発を招くと、それについては十分に予測していなかったのか、その姿勢を貫くこができなくなった。公式参拝の試みは、いとも簡単に挫折したのである。
 そして、結果的にA級戦犯が合祀されていることが問題化することとなった。

靖国神社がA級戦犯を合祀したのは昭和53年のこと。

その時点では諸外国からの反発は起きなかった。

中国などが反発したのは昭和60年、中曽根首相が参拝したときである。

中曽根首相は中国が反発するとその後の参拝を控えるようになった。

その後の日本の首相も参拝を控えるようになった。

つまり外交カードとして使えるということを中国に示してしまった。

ことの発端はブレてしまったこと。

歴史に「IF」はないとはよく言われることだが、

もしあの時代、中曽根首相以降の首相がブレずに参拝を続けていたら、おそらく今のような事態にはならなかったことだろう。

安易な妥協はカードとして使われる。

最近の世界遺産登録における日本政府の妥協を見てそう思ってしまった。

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