キーパーソン・マーケティング/山本晶
ブランドの好意的なクチコミを広めてもらうためには、マーケターは圧倒的な高便益、新規性、希少性、意外性、心を揺さぶる感動、聞いた人が唸るようなストーリー性などの性質を持った情報をクチコミ発信者に提供することが重要なのです。
たとえば2020年夏季オリンピックの東京開催が決定した瞬間の、首相をはじめとした日本のプレゼンチームが喜びをわかちあう瞬間の写真。
この写真は、フェイスブックで瞬く間に広がった。
これは「感動」ということであろう。
問題は、この「圧倒的な高便益」「新規性」「希少性」「意外性」「心を揺さぶる感動」「聞いた人が唸るようなストーリー性」をいかに創るかということ。
広告を実施するだけの予算がないので、お金のかからないクチコミで広めたい、というのはよくある話。
確かに、広告、とくにマス広告はお金がかかる。
消費者が無料で製品・サービスを広めてくれるなら、こんなにいい話はない。
しかし、本書を読んでわかるのは、そんなに甘い話ではない、ということ。
通常のマス広告と同等か、あるいはそれ以上の戦略性が必要になってくる。
クチコミを「お金のかからない手軽な方法」と、自分に都合よく受け取らないことである。
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