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2015年8月10日 (月)

山峡の章/松本清張

Photo 自分の将来には、もっと未知の何かがある。その未知の何かが、いま、堀沢という夫のために挫折してしまった。夫に抱かれた昌子は、たしかに幸福感に似たものはあった。だが、その一方、堀沢という夫に自分の人生が決定されていくかなしさ、うつろさを感じないわけにはいかなかった。

男と女では結婚に対する考え方は大きく違うと思う。

特に昭和の時代は、女性にとって結婚は就職と同じ。

誰と結婚するかによって人生が決まってしまう。

結婚の人生に占める重さが今とは全然違う。

この小説はある女性が一人の男性と結婚することによって、思わぬ事件に巻き込まれてしまう、というもの。

もし堀沢という人物と結婚しなければ全く別の人生を歩んだはずである。

小説自体は面白く読ませていただいたが、そのあらすじとは別に、そんなことを考えさせられた。

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