決定版・日本史/渡部昇一
アメリカは、日本のような天然資源もない「持たざる国」がなぜ近代戦を戦えたのかと分析し、「その源は日本精神にある」という答えにたどり着いたのである。その「日本精神」を破壊するために、勝者が敗者を裁くという公平性の全くない東京裁判で、「戦前の日本は悪い軍国主義で、侵略国家である」と決めつけた。そして日本に戦争責任のすべてをなすりつけ、日本人に自分たちが悪かったという負の意識を徹底的に刷り込んだ。いわゆる「東京裁判史観」である。
8月になると、毎年、終戦関連の番組が多くなる。
ほとんどは、「あの悲惨な戦争は二度とやってはならない」といった類のものである。
もちろん戦争などは二度とやってはならないと思うのだが、それが情緒的な内容になっているのは気になる。
そこにかいまみえるのは、いわゆる「自虐史観」
そしてその考え方を作ったのは東京裁判であり、東京裁判史観である。
歴史の本をいろいろ読んでみると、一方的に日本が悪かったとする考え方がいかに偏ったものであるかがわかってくる。
方や日本は全て正しかったとするのも間違いである。
次期学習指導要領では高校での「近現代史」が必修になるという。
歴史には多様な見方がある。
光の部分もあれば、影の部分もある。
それらをキチンと見る教育をしてもらいたいものである。
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