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2015年8月15日 (土)

海戦から見た太平洋戦争/戸高一成

Photo 結局、ミッドウェー作戦の失敗は、陸海軍に大打撃を与えた。特に南雲機動部隊の参加空母四隻喪失については、天皇にも報告することをためらい、遂に沈没は、「加賀」と「蒼龍」の二隻ということにし、ミッドウェー海戦直後の七月十四日付の、軍機・帝国海軍戦時編制表には、新編成の機動部隊である第三艦隊の付属として、何と沈んだ「赤城」「飛龍」の二隻が明記されていた。艦隊の編制は、天皇の大権事項であり、艦艇一隻の移動でも、天皇の直接の裁可を必要とする重要事項である。この時点で、軍令部は、天皇に虚偽の上奏をしたのである。

大東亜戦争の敗北の原因は、一般的には日米の物量の違いと言われている。

確かに、これは決定的な要素であろう。

しかし、それだったら、日露戦争だって似たようなものである。

だから、それ以外にも敗北の原因があるはずである。

上記のエピソードは、日本軍の中に、情報を隠す、捏造するというあってはならないことが起こっていたことを示している。

おそらくこのようなことは様々な場面で起こっていたのだろう。

典型的な例は、大本営発表。

意図的に情報を隠し、捏造し、ウソの報道をし、国民をだましていた。

情報に求められる第一の要素は正確さである。

これがなければ情報とは言えない。

でも、このようなことは今の日本のマスコミでも日常的に行われている。

その意味では、日本人は悪い意味で戦中と全く変わっていないといえるのではないだろうか。

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