韓国人が書いた韓国が「反日国家」である本当の理由/崔碩栄
例えば、2006年ドイツワールドカップの韓国対スイス戦で韓国が失点した際、審判がオフサイド判定を下さなかったことに対して韓国社会では大きな不満の声が巻き起こった。スイス側のプレーは明白なオフサイドで、スイスの得点は無効だという意見だった。多くの専門家、解説者も判定が間違っていると口を揃えるなか、現地でテレビ解説をしていた一人の解説者辛文善だけが「審判の判断が正しく、あれはオフサイドではない。韓国の失点だ」と明言した。しかし、その一言で彼はどうなったのか。彼は韓国で「裏切り者」「売国奴」と罵倒され、ものすごいバッシングに遭った挙句、翌日テレビ解説担当から外される。その後、彼はテレビから姿を消してしまった。逆に「オフサイドだ。審判の判定は詐欺だ」と叫んだ現役選手の解説者には熱い拍手が送られた。
私はこれまで3度、韓国に行ったことがある。
韓国の人たちと個人的に接したこともある。
個人的に接すると、韓国人は普通である。
確かに日本人と違うところがあるが、不愉快に感じたことはほとんどない。
ところが、これが「国家」とか「国民」となった場合、違ってくる。
例えば、韓国では政府とマスコミが「日本」を語る際、間違いや誇張が含まれたり、客観性に欠ける主張が少なくない。
日本人から見れば明らかにおかしいことが語られている。
しかし、韓国人は韓国と日本の主張が対立する時、無条件反射のように韓国の主張が正しいと思い、韓国を支持する。
そうしない人は「売国奴」であり、「裏切り者」である。
社会的な地位を抹殺されることすらある。
それは上記のエピソードを見ても明らかである。
だから、誰も「おかしい」ことを「おかしい」と発言できない。
著者は韓国の反日について3つのことを言っている。
第一に、現在見られる韓国の反日感情は「過去」に起因するものではない、こと
第二に、韓国社会には社会的「システム」として反日感情を生産、維持する装置がある、こと
そして、第三に、その「システム」の中に生まれ、育った人々は自分が限られた情報と報道しか見ていないことを認知できない、こと
こうなってくると、もはや対策の打ちようがない。
少し距離を置くのが正解ではないだろうか。
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