正しい目標管理の進め方/中嶋哲夫
職場が目指すべき成果は、その職場の存在理由によって決まってきます。つまり、存在理由をきちんと果たせたかどうかこそが、職場が成果を上げたかどうかの判断基準です。
本書は、今週行くセミナーの課題図書となっているので読んでみた。
目標管理というと成果主義とセットになっているような気がする。
90年代、成果主義を大手企業が競って導入していた時、それは目標管理を導入することと同義語であった。
ところが、目標管理を導入してそれがうまくいった企業はごく一部にしか過ぎない。
それほど目標管理は運用が難しいものなのである。
そもそも「成果とは何か」ということが問題となる。
ただ単に売上の数字を上げればよいのか?
だったら事務職はどうするのか?
そんな様々な問題が発生する。
本書では、その成果の定義を明確にしている。
成果とは「職場の存在理由を果たす」ことだと。
ということは、職場の存在理由を確かめ、それに見合った判断基準を準備することが、出発点となることになる。
この視点は非常に面白いと思った。
なぜなら、マネジメントの基本は、職場の課題を見つけ、課題解決が可能な担当者を決め、実行して、その結果を公正に評価することにあるからである。
セミナーが楽しみになってきた。