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2015年9月11日 (金)

現代語訳 論語と算盤/渋沢栄一

Photo わたしは、常に「士魂商才」――武士の精神と、商人の才覚とをあわせ持つ、ということを提唱している。

渋沢栄一が大蔵省で手掛けた仕事は、大蔵省の機構改革から始まって、全国測量、度量衡の改正、租税制度の改正、貨幣制度改革、藩札の処理、会社の起業規則の制定と、多岐にわたっている。

退官後は第一国立銀行や東京証券取引所などといった多種多様な企業の設立・経営に関わっている。

正にスーパーマンのような活躍だが、その彼は「士魂商才」を提唱している。

これは渋沢の「和魂漢才」を基にした造語である。

まず「和魂漢才」とは、次のような意味になる。

日本人たるもの、何より日本に特有のヤマト魂というものを基盤としなければならない。

しかし中国は国も古いし、文化もはやくに開けて孔子や孟子のような聖人・賢者を出しているため、政治方面、文学方面他において日本より一日の長がある。

それゆえ、中国の文化遺産や学問もあわせて修得して、才能を養わなければならない。

というもの。

「士魂商才」というのも同じような意味で、人の世の中で自立していくためには武士のような精神が必要である。

しかし武士のような精神ばかりに偏って「商才」がなければ、経済の上からも自滅を招くようになる。

だから「士魂」とともに「商才」がなければならない、と。

「士魂商才」という精神、現代の経営者にこそ必要なものではないだろうか。

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