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2015年9月 7日 (月)

刑事失格/太田忠司

Photo「私は、警官になんかなるべきじゃなかったんです」
 私が言うと、二本目の煙草に火をつけていた係長は一服吸ってから言った。
「警官になるべき人間なんて、いやしないさ。しかし、誰かが警官をやらなきゃならないんだよ」

この小説の主人公は警官としてはあまりにも繊細で優しすぎる。

非情になれない。

そして過去を引きずっている。

もし、警官としての適性検査があるとすれば、明らかに「不向き」となるような人物である。

しかし、世の中、職業選択において明らかにミスマッチと思える人たちが多く存在する。

内気で口下手な営業マンなどはそうであろう。

ところが面白いことにそのような人がその職業に幅を持たせている。

「刑事失格」というタイトルにはそのような意味が含まれているような気がする。

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