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2015年9月 6日 (日)

大局を読むための世界の近現代史/長谷川慶太郎

Photo 日英同盟は日本が一等国になるための大きな足がかりとなりました。ところがこの同盟は、イギリス側の強い不信感により、第一次世界大戦後に破棄されてしまいます。そのきっかけとなったのが、第一次世界大戦における派兵問題でした。

歴史は知恵や教訓であふれている。

今起こっていることは、過去にも同じようなことが起こっている。

歴史を学ぶことを通して、今、目の前に起こっていることについて正しい考えを持つことができるようになる。

例えば、1923年の日英同盟破棄の問題。

もし、この同盟が破棄されなければ、おそらく日本は大東亜戦争でアメリカと戦うことはなかったであろう。

では、どうして日英同盟が破棄されるに至ったのか?

それは第一次世界大戦にさかのぼる。

ヨーロッパで戦局が泥沼化し、イギリスは周辺諸国や同盟国に助けを求めた。

このとき、イギリスの同盟国だったポルトガルは、開戦時から貫いていた中立の立場を捨て、ドイツに宣戦布告する。

ところが日本は、日英同盟で多大な恩恵を受けておきながら、結局最後まで派兵要請に応じなかった。

結局、こうした日本側の姿勢がイギリスの不信を招き、1923年、期限満了による「日英同盟破棄」へと至った。

当時の基軸通貨国であるイギリスとの同盟が破棄されたことで、日本は国際社会から孤立の道を歩んでいく。

これは当時の日本政府及び軍部が、日英同盟の重要性をよく認識していなかったことが招いた〝悲劇〟ともいえる。

いま、同じ基軸通貨国であるアメリカとの関係を遮断するということは、日本が再び同じ過ちをおかすことにほかならない。

そのような観点で今回の安保法案を考えるべきではないだろうか。

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