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2015年9月20日 (日)

危険な斜面/松本清張

Photo 男というものは、絶えず急な斜面に立っている。爪を立てて、上にのぼって行くか、下に転落するかである。不安定な位置だった。社会の、あらゆる階層のたいていの男がそうだった。

この小説は、女を自らの出世のために利用するだけ利用し、挙句の果て殺してしまう男の物語である。

印象に残ったのは「男というものは、絶えず急な斜面に立っている」というフレーズ。

でも、これ、今の日本の男にも言えるのだろうか?

この小説が書かれた時代の日本は、高度成長期である。

多くの男は、上を目指していた。

上に登ろうとして、中には危険をおかしてしまう者もいた。

そんな男は足を踏み外して転落する。

こんな時代背景があった。

しかし、現代はどうだろう?

多くの日本人には、今、上昇志向はない。

ギラギラしたものがなくなってしまった。

それが今の日本ではないだろうか。

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