« 逆説の日本史〈13〉近世展開編/井沢元彦 | トップページ | 逆説の日本史〈15〉近世改革編/井沢元彦 »

2015年10月30日 (金)

逆説の日本史〈14〉近世爛熟編/井沢元彦

14 もともと「労働は神聖なもの」という禅のもたらした文化に、江戸初期の禅僧鈴木正三が「労働は仏行(仏道修行)に等しい」という考え方を加えたのが、日本資本主義の精神の形成につながった。

日本人の勤勉さの源流がここにある。

日本人は剣も茶も華も、そればかりか儒教などでは「賤しい」とされる職業に打ち込むことによっても「悟り」に入れると考えた。

だから、日本には何代にもわたって技を伝える職人や芸人がいる。

例えば、儒教の教えの根強い韓国にはそれがない。

儒教は「労働」を軽し「商売」を「悪」ととらえるからである。

油にまみれて働く職人や芸人は「賤しい」職業だと考える。

多くの韓国人にとって息子を大学に入れて官僚にしたり、やサムスン等の大企業に就職するのが正しい道である。

だから韓国には老舗が無い。

日本では創業100年を超える老舗もある。

この強みにはもっと注目してもよいのではないだろうか。

« 逆説の日本史〈13〉近世展開編/井沢元彦 | トップページ | 逆説の日本史〈15〉近世改革編/井沢元彦 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 逆説の日本史〈14〉近世爛熟編/井沢元彦:

« 逆説の日本史〈13〉近世展開編/井沢元彦 | トップページ | 逆説の日本史〈15〉近世改革編/井沢元彦 »