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2015年10月12日 (月)

日本はなぜ日露戦争に勝てたのか/瀧澤中

Photo 勝つ見込み、勝つ算段ができたうえで戦った日露戦争と、勝つか負けるか、一か八かで戦った大東亜戦争は、その決断をした為政者たちの責任はまったく違うと思っているのです。

日露戦争当時、日本の海軍力は266万トン。

ロシアの海軍力は80万トン

陸軍力に至っては、日本の陸軍兵力は31万5000人(13個師団)

ロシアの陸軍兵力は350万人(130個師団)

つまり約十分の一。

この圧倒的な戦力の違いがあるものの、勝利した日露戦争と敗北した大東亜戦争とどこがちがったのか?

これは当時の指導者たちの責任感の違いだと著者は述べている。

その責任感は、逃げることのできない責任、から生じるものであった。

日露戦争の指導者たちは、勝利ではなく、負けないためにはどうすべきか、そのことを徹頭徹尾考え抜いた。

その結果が、金子堅太郎の外交、高橋是清の外債募集、小村寿太郎の講和外交に活かされた。

負けないための国家をつくるという意味では、富国強兵、武器の国産化、財政の安定、軍人の養成につながっていく。

対する昭和の指導者は戦争になるかどうか、勝てるかどうかわからないが、日本もドイツの快進撃に乗り遅れてはいかん、という理由で同盟を結んだ。

調べれば調べる程、戦略性において、その決断の質において、違いが明らかになる。

それらを比較してみると、大東亜戦争は負けるべくして負けたといってもよいのかもしれない。

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