小池一夫のキャラクター新論
確かにストーリーは大事ですが、「どんな話を創ろう」という考え方では、人を惹きつける作品は創れませんし、作品も完成しません。まず「どんなキャラクターを創ろう」から入るのです。そうすることにより、作品も創りやすくなります。
漫画を描く場合、ストーリーが大事だと私のような素人は思ってしまう。
しかし、その道のプロである著者によると、漫画はまずキャラクターありきだという。
読者が感情移入する魅力的なキャラクターがあり、そのキャラクターが動いていくことにより、物語も動き、読者の心も動かされる。
よく「キャラが起っている」というが、それは一言でいえば、キャラクターを読者に強烈に印象づけること。
読者の心にインパクトを与え、興味を抱かせ、その魅力で惹きつける。
これが「キャラが起つ」ということ。
漫画はキャラクター。
キャラクターが起っていれば、漫画はヒットする。
そう断言できるというのである。
確かに子供の頃に読んだ巨人の星の星飛馬や星一徹、花形満、佐門豊作など、みんなキャラが個性的で起っていた。
正に漫画の王道を行っていたのだといえよう。
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