「あとでやろう」と考えて「いつまでも」しない人へ/和田秀樹
実際に「のろま」な人が仕事をするとき、時間が一番かかる行為は「決断」です。
かつて日本では、仕事を午後の5時に終わらせる「要領のいい人」よりも、残業をして深夜まで残っている人のほうが「がんばっている、まじめな人」という評価を受けることが多かったように思う。
しかし欧米では、時間までに仕事を終えられない人は、場合によってバカ扱いを受ける。
そして今は日本でもビジネスパーソンに一番求められるのはスピードである。
完璧な計画を立てて石橋をたたいて渡る人より、とにかく起動が早く、小回りの利く人の方が求められる。
最悪なのは、計画を立てるだけで何も行動しない人である。
「行動」の場合は、やっているうちに問題点が挙がってくる。
また、一度に多くの問題が重なるわけでないので、限られた問題に対処すればよい。
つまり焦点が定まるので解決までのスピードがあがる。
ところが「計画」は頭の中で考えていることなので、焦点はぼやけ、問題点は無限に広がってしまう。
無限に広がるのをどこかで止めなければ、キリがない。
これが最悪の結果を招く。
これをなおす大原則は、気分がどうであれ、やると決めたことはまず手をつける「行動化」である。
行動化さえできれば、必ず結果が出る。
「行動化」がこれからのキーワードになるのではないだろうか。
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