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2015年12月 3日 (木)

新・観光立国論/デービッド・アトキンソン

Photo 日本という国は、「観光立国」として非常に重要な4つの要素をすべて兼ね備えた世界でも希有な国であるにもかかわらず、本来有しているであろうポテンシャルをいまだ発揮していない。そんな宝の持ち腐れとも言うべき問題は、アジアのなかでも香港、マカオ、タイ、そして隣の韓国よりも外国人観光客が訪れていないという「結果」が雄弁に物語っています。

日本で今後最もGDPを上げる施策の一つとして「観光」がある。

特にその持っているポテンシャルから考えると最も伸びる可能性のある分野であることは間違いない。

観光立国として必要な4要素がある。

それは「気候」「自然」「文化」「食事」である。

この4つがそろっている国はそう多くはない。

日本はそれらがそろっている希有な国なのである。

にもかかわらず、日本を訪れる外国人は少ない。

その原因は、二つあると著者は分析する

まず挙げられるのが、単純に「力を入れてこなかった」ということ。

もう1つは、どこかで観光産業というものを〝下〟に見ていた部分がある、とのこと。

かつてのタイや南国のリゾートアイランドの多くは、観光に依存する途上国というイメージがつきまとう。

このイメージが障害となっている、というのである。

UNWTOの長期予測によれば、これから2030年までの間に、国際観光客数は年平均3・3%増加していくという。

この試算が正しければ今の1.7倍、年間18億人に届くことになる。

これだけの「客」がいて右肩上がりの成長をしていく市場というのは、世界を見回してもそれほどない。

今や「観光」というのは、世界的に見て発展、繁栄が約束されている市場なのである。

つまり、やるべきことをしっかりとやっていけば、この大規模かつ世界的な潮流のなかで、日本の観光ビジネスを飛躍的に成長させることは、決して不可能ではないということ。

「爆買い」に浮かれている場合ではない。

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