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2016年1月 5日 (火)

砂の器(上)/松本清張

Photo「カメダ」というのは何だろう。
 係官の間には、これが異常な関心となった。彼らの話のなかで具体的に名前が出たのは、これだけである。
「カメダは、二人の共通の友人の名前だろう」
 と、推定の意見を出す係官がいた。だいたいこれは皆の賛成を得た。
 つまり、被害者と加害者とは前からの知合いであり、最近、しばらく、この二人は会わなかった。それが偶然に、久しぶりに会ったため、つい、手近なバーに立ち寄った。そうして、その「カメダ」という友人の話が出たのであろう。
 そうなると、半白頭の被害者の方が、最近「カメダ」という人物に会ったか、あるいは、交友関係を持っていて、被害者の連れの方、つまり、若い方の男は「カメダ」にしばらく会っていない、という推測がなりたつのである。

昔、本書を原作とした映画を見たことがある。

その原作を読んでみた。

原作と映画とはずいぶん細部で違うところがあるが、「カメダ」がキーワードになっている点は同じだった。

警察は最初、「カメダ」を人名と推測し捜査を進める。

実はこれは地名だったのだが、それによって捜査は難航するわけだが、一つの思い込みによって多大な無駄が発生するのはよくあることである。

特に問題なのは、過去の経験だと思う。

多くの人は「過去の経験によるとこれは~だ」と決めつける。

しかし、これが間違いのもと。

何事においても「もしかしたら間違っているかも」という謙虚さがほしいものである。

仮説はあくまでも仮説なのだから。

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