世界を操るグローバリズムの洗脳を解く/馬渕睦夫
戦争については、原因からではなく結果から考えてみると見えてくることがたくさんあります。
原因からではなく結果から考える、とはどういうことか?
例えば、戦争が起こった場合、「なぜ戦争が起こったのか」と考えるのではなく「戦争の結果、誰が得をしたのか」という観点で考えてみる、ということである。
確かに、そのような視点は欠けていた。
また、結果から考えると、見えてくるものは「意図」である。
誰かが何らかの目的のために戦争を起こした、と見る。
そうするとこれまで見えなかったものが見えるようになるということである。
例えば、第一次世界大戦の結果、何が起こったのか。
一番大きな動きは、国際連盟が設立されたことである。
国際連盟設立で得をしたのは誰かを考えていくと、大規模な戦争が勃発した理由が推測できる。
国際連盟というのは国際主義を推進するための機関であり、言い方を換えると各国の主権を制限するもの。
そうすると、無国籍のグローバリストがそれを目論んだのではという仮説が成り立つ。
戦争というものは、突発的に起こることはまずない、という。
大戦争をすると利益を得る集団が世の中には存在する。
戦争で利益を得る軍産複合体のような勢力は軍拡競争を煽り、戦争を煽る。
よく「ナショナリストが戦争を起こす」などと言われるが、事実はまったく逆。
国を大切に思う人は、国が荒廃することを誰も望んでいない。
一方、国家意識を持たない人にとっては、自分が生まれ育った国が荒廃しても気にするほどのことではない。
むしろ、各国が戦争でつぶし合ってくれたほうが、世界中が荒廃して、自分たちの求める新しい世界秩序をつくりやすくなると考えているかもしれない。
歴史は因果関係で成り立っている。
因果関係の中で誰が得をするかを追っていけば、背後にある動きがわかる。
そのためには、資金の出し手、利益を得た者など、金融面を見ていかなければならない。
確かに、日本の新聞は全くそのような報道はしないが、そのよう視点を持つことは必要であろう。
本書に記されていることを、単なる陰謀説として片づけないことである。
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