プレイングマネジャー入門/嶋津良智
ヤクルトの監督時代、野村氏が書いた本に「才能とは脳に埋め込まれた情報の数である」という文章を見つけたとき、まさにその通りだと思いました。脳のなかに引き出しがあればあるほど、いろいろな情報を引き出すことができます。その情報を猛スピードでつなぎ合わせることで、一つの結論、つまり直感が生まれるのです。
「直観」とは、単なるヤマカンではない。
ちゃんとした根拠がある。
人間が判断する場合、自分の意識に上がった情報のみを材料にするのか、
それとも、無意識の情報までその材料にするかで、判断の質や速さが違ってくる。
人間の無意識の世界が無限大である。
そこには、人がそれまで経験したこと全てが埋め込まれている。
それが脳の引き出しになる。
だからこそ、その質を上げる努力は普段からすべきである。
日ごろから意識して、たくさんの本を読んで知識や情報を仕入れたり、いろいろな人の話を聞いたりするとよい。
また、成功や失敗の経験を繰り返すことも、引き出しを増やしてくれる。
引き出しが増えれば「直感力」が高まる。
直感力が高まれば、自然と意思決定の質も上がり、正しい意思決定ができるようになるのではないだろうか。
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