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2016年4月19日 (火)

知の教室/佐藤優

Photo これとともにここでイエスが説いているのは、「すべての人を愛せ」という抽象的博愛主義ではない。人々をまず敵とそうでない者に峻別して、その上で「敵を愛せ」と命じているのだ。日本人の場合、「誰が敵か」などという問題設定をせず、まあまあ、なあなあで済ましてしまうが、キリスト教は「自分の敵は誰か」を常に意識している宗教なのである。

「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」

これは、聖書の一節である。

この言葉、日本ではキリスト教の博愛主義を示すものとして受け止められている節がある。

しかし、聖書は決して博愛主義や理想主義を言っているわけではなく極めてリアリズムの上に立っている。

「世界のすべての人を愛しなさい」などとは決して言っていないのである。

日本人にはこれがどうしてもわからない。

著者は同志社大学の神学部を出たクリスチャンだということだが、著者のリアリズムもこのことによる部分が大きいように感じる。

私自身もクリスチャンなのでよく分かるのだが、今の世界で起こっている事は聖書に知識がなければ決してわからない。

ISの残虐性も旧約聖書を読めばよく分かる。

その意味で、日本人はもっと聖書の知識を身に付けるべきではないだろうか。

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