自分の「性格説明書」9つのタイプ/安村明史
皆さんは、はじめに裸で生まれてきますが、仕事で信用を得るために「協調性があるように振る舞おう」、あるいは、好きな人に振り向いてもらいたいから「献身的に尽くす姿を見せよう」というように、他者に見せたい自分の姿、つまり衣服を次々に重ね着しています。この重ね着した状態が、自分の性格や人格を表します。
気質や自我と呼ばれるものは性格や人格とは違う。
気質や自我は言わば「裸のままの自分」である。
対して、性格や人格は私たちが年を取るにつれ変化する。
例えば、私の場合は、仕事の影響が大きかったと思う。
営業の仕事をしていた時は「できる営業マン」を演じていた部分があった。
今は人事コンサルタントをしているので、やはり人事コンサルタントを演じている部分がある。
そして演じ続けることによって、性格や人格は徐々に変化していく。
そうすると、本来の自分がどうなのかがだんだんわからなくなってゆく。
だから「裸のままの自分」を理解している人はまれなのではないだろうか。
またそれを客観的に説明できる人は稀だと思う。
逆に言えば、重ね着している衣服を一枚一枚剥がしていく作業、それは自分を知るということではないだろうか。
その意味でエニアグラムは非常に有効なツールになり得る。
ぜひ、極めていきたい。
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