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2016年5月の31件の記事

2016年5月31日 (火)

「ひらめき」を生む技術/伊藤穰一

Photo このような直感を使う右脳を、殺してしまう教育が今の日本では蔓延しています。本当は、現場の経験と理屈の両方のバランスで、学びを習得するのが理想的ですが、現場を踏ませない頭でっかちな学びが圧倒的に多いのが現状です。

今は、変化が激しく、多様な考え方が求められる時代である。

このような時代では、権威に従う人材より、権威に疑問を持ち、時には逆らえるようなオリジナリティ溢れる人材が求められるようになっている。

ところがこの時代的ニーズに最も適応していないのが実は学校教育ではないかと思う。

相変わらずの記憶中心の学習。

答えは一つ。

それを教え込む。

つまり左脳中心、右脳を殺してしまう教育である。

変えるべきはまずここからではないだろうか。

2016年5月30日 (月)

部下を「お客さま」だと思えば9割の仕事はうまくいく/林文子

Photo 私たちはめぐり合わせでたまたま上司と部下の関係になっていますが、そもそもは互いに独立した一人の人間です。ですから、相手を尊重し、謙虚に接するのは当然のこと。誰に対しても謙虚でいることが、信頼関係を作ります。

管理職は、部下を使って仕事をする。

同時に、仕事を使って部下を育成する。

どちらも必要なのだが、いづれの場合にも不可欠なものは部下との信頼関係。

これがなければ仕事のパフォーマンスも上がらないし、育成もうまくいかない。

では部下との信頼関係を築くためには何が必要なのだろうか。

それは相手が部下であるという見方からいったん離れて一人の独立した人間として見ることではないだろうか。

ほとんどの管理職はこれができていないような気がする。

2016年5月29日 (日)

税務署は見ている。/飯田真弓

Photo「どんな会社が税務調査に選ばれやすいのか?」
 この質問への答えとしては、
「自分一人で会社を大きくしたような顔をしている経営者、人間に対して冷たい経営者の企業が選ばれやすい」となるのかもしれません。

全ての会社に税務調査が入るわけではない。

税務調査に入るのはせいぜい全体の5パーセントくらいだという。

では、その会社はどのようにして選ばれるのか?

意外と多いのはタレこみだという。

従業員や元従業員、そして経営者の元愛人。

そのような人からのタレこみである。

では、どうしてわざわざタレこむのか。

それは恨みを買うからである。

経営者が独りよがりの経営をすると周囲に敵を作りやすい。

結果、税務署にタレこまれる。

要は、まっとうな経営をすべし、ということではないだろうか。

2016年5月28日 (土)

40字要約で仕事はどんどんうまくいく/原田虔一郎

40 単に「この文書・談話の要点を示せ」というだけなら、読み流したり、聞き流したりしてもできるでしょうが、40字という字数内に収めるためには、分析的に読んだり聴いたりして、どの部分を使うか判断しなくてはならないのです。こうした練習を続けているうちに、読解力や思考力、判断力が自然に向上していくのです。

何かを伝えようとする場合、長々と話すより、ワンフレーズで伝えた方がインパクトは強い。

ただし、それには相当な訓練が必要である。

著者は、文書や談話を40文字以内で要約する研修を行っているという。

40字というきつい制約がなぜ必要なのか。

たしかに文書や談話の理解力を高めるだけなら、頭の中で要約を考えたり、口頭で述べたりするだけでも、それなりの効果は上がる。

しかし、厳しい制約を設けると、文章理解力が飛躍的に増すだけでなく、さらにいくつかの効果が期待できる。

文書や談話には、重要な部分が3~4箇所以上あるのがふつうである。

もし字数制限がなかったり、緩やかだったりすると、重要と思う箇所を必要なだけ入れることができる。

一方、40字という制限があると、入れられる要点は一つ、工夫しても二つがせいぜい。

すると、重要ポイントがいくつもあると思っても、その中からさらに一つか二つを選ばなくてはならない。

そのためには、重要ポイントがそれぞれどんな意味をもち、どんな関係でつながっているか、最終的にその文書や談話の核心となっている部分は何なのか、といったことを考え判断する必要がある。

これが訓練になるというのである。

日常的に自己訓練として取り入れても良いかもしれない。

2016年5月27日 (金)

自分の「性格説明書」9つのタイプ/安村明史

9 皆さんは、はじめに裸で生まれてきますが、仕事で信用を得るために「協調性があるように振る舞おう」、あるいは、好きな人に振り向いてもらいたいから「献身的に尽くす姿を見せよう」というように、他者に見せたい自分の姿、つまり衣服を次々に重ね着しています。この重ね着した状態が、自分の性格や人格を表します。

気質や自我と呼ばれるものは性格や人格とは違う。

気質や自我は言わば「裸のままの自分」である。

対して、性格や人格は私たちが年を取るにつれ変化する。

例えば、私の場合は、仕事の影響が大きかったと思う。

営業の仕事をしていた時は「できる営業マン」を演じていた部分があった。

今は人事コンサルタントをしているので、やはり人事コンサルタントを演じている部分がある。

そして演じ続けることによって、性格や人格は徐々に変化していく。

そうすると、本来の自分がどうなのかがだんだんわからなくなってゆく。

だから「裸のままの自分」を理解している人はまれなのではないだろうか。

またそれを客観的に説明できる人は稀だと思う。

逆に言えば、重ね着している衣服を一枚一枚剥がしていく作業、それは自分を知るということではないだろうか。

その意味でエニアグラムは非常に有効なツールになり得る。

ぜひ、極めていきたい。

2016年5月26日 (木)

上司力/江口克彦

Photo 「最終目標」や「夢」が見えなければ、仕事は単なる苦行になってしまう。

上司のやるべきことは何か?

まず大事なことは「ビジョン」を示すことである。

「この仕事は将来何に繋がっているのか?」

「我々は最終的にどこに行くのか?」

これを示すことは非常に大事なことである。

しかし、現実には部下からそのような質問を受けた時

「そんなことは考えなくてもいい、とにかく目の前にある仕事をやれ」とか

「そんなことは、私も分からない」という上司が多いのではないだろうか。

人は自分のやっていることに意味を求める。

意味を見いだせない仕事は単なる作業となる。

作業となれば何とか楽をしようと手を抜くようになる。

結果、生産性は上がらない。

学びや気づきも得られない。

成長もしない。

まさに負のスパイラルが回り出す。

ビジョンや夢の持つ意味に無自覚な上司は意外と多いのではないだろうか。

2016年5月25日 (水)

マイナス金利/徳勝礼子

Photo マイナス実質金利の世界では、今の1杯のビールと来週の0.8杯のビールが等価なのだ。つまり、「来週0.8杯のビールを飲めるんだったら、今1杯のビールをあきらめてもいい」ということだ。もちろん天気予報では来週はとても暑く、ビール日和になるという屁理屈な設定はなしだ。それでも来週ぐらいであればまだ現実味があるが、割引が年単位になってしまうと、もしかしたら死んでしまっていてビールなんか飲めないかもしれない。あなたなら、そんな将来の消費と今の消費の等価交換を受け入れるだろうか?日銀が実質投資を促すとして奨励しているマイナス実質金利の下ではこういうことが起こる。

日銀がマイナス金利導入を決定して以来、このことの是非が議論されている。

正直、素人の私にはこの意味するところが全く分からない。

もちろん、日銀がマイナス金利を導入することによって、民間の銀行のお金がもっと企業に融資という形でまわるようになることを狙っていることくらいはわかる。

しかし、その深い意味ということになると全く理解できない。

そこで少しでも理解しようと本書を読んでみたのだが、読んでみた感想はやっぱり複雑で分かりにくいというもの。

そもそも今の金融の世界はあまりにも複雑化しすぎているのではないだろうか。

そして私たちがいざ知らぬところで世界や日本の経済が動いているということではないだろうか。

2016年5月24日 (火)

明日、会社を辞めても「稼げる人」になれる本/金子欽致

Photo 私の恩人に当たる井原くみ子コーチは以前、才能についてこんなことを話されていました。「人の才能って眉毛みたいなものなのよ」と。
 自分の眉毛は自分では見えないもの。つまり、才能は他人からはよく見えるけど、自分では直接見ることができない。自分独自の「商品価値」もこれと同じだといえます。

本書で著者は「マグネット集客」を勧めている。

「マグネット集客」の秘密はいたって単純。

その会社や起業家の「商品価値」を最大化して、わかりやすく打ち出す。

これだけでお客さまが自然に増えていく。

その結果、売上も劇的に向上するというもの。

問題は自分の商品価値は何か、ということ。

自分の「商品価値」とは、自分の持つ「強み」や「売り」「才能」のこと。

これは頑張って「作るもの」ではなく、すでに「自分の中にあるもの」

これに気づくことができ、これをうまく打ち出すことができれば、人は集まるというのである。

多くの人は自分の商品価値を作ろうとする。

ここに盲点があるのではないだろうか。

2016年5月23日 (月)

寿命100歳以上の世界/ソニア・アリソン

Photo ある人が30年は実業界で過ごし、もう30年は医師として過ごし、あとの25年は教育を通じて人的資本を強化する期間にあてる割り振りが可能かもしれないのだ。人生の第2、第3の目標がかなうので、人々は重大な障害が生じるまで引退を延ばすかもしれない。そして、150年の寿命の後半期に入って健康が衰えた場合に限って、人の労働時間は減るだろう。

人間の寿命は確実に伸びている。

私が子供のころいだいていた60歳はヨボヨボの初老の人というイメージだった。

しかし現代の60歳は明らかに違う。

これは単なるイメージの問題ではなく、明らかに健康になってきているし、体力もある。

医療の進化等によってそうなっているのであろう。

では今後どうなるのか?

少なくとも20歳で社会に出て、60歳で引退という職業モデルは確実に変わっていくであろう。

「引退」という言葉は定義し直され、新しいキャリアを築くために集中的な訓練を受ける期間を意味するようになるかもしれない。

いずれにしても、新しい発想でキャリアを考える時期に来ているのではないだろうか。

2016年5月22日 (日)

戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!/永井孝尚

Photo 「らしさを追求するのが大切なのは、コーヒー業界に限った話ではない。たとえば、富士フイルムは富士フイルムらしさを追求して、アンチエイジングの化粧品を開発した」

本書では「らしさ」の追求、が企業再生のキーワードになっている。

企業が自社の強みを掘り下げることによって「らしさ」が浮き彫りになっていく。

ここでたとえに出てくる富士フィルムは、2000年頃、写真フィルムで売上の半分を稼いでいた。

だが、社内調査では、デジカメの普及で、写真フィルム市場の90%が消失するという予測が出た。

本業の9割が消えてなくなる危機だ。

そこで、彼らは自分たちの強みは何か、コアとなる技術は何かを徹底的に考え抜いた。

実は、カラー写真フィルムを製造できるメーカーは、世界でも数社しかなかった。

微細な粒子を扱うナノテクノロジーなど、非常に高度な技術が必要だったからだ。

それが富士フイルムの強みだった。

たとえば、写真フィルムはコラーゲンでできていた。

富士フイルムは、これらの技術を活かして、アンチエイジングの化粧品を開発した。

その他、富士フイルムは自社のコア技術を活かして多様な製品群を生み出している。

まさに「らしさ」の追求である。

この視点、多くの企業に必要なのではないだろうか。

2016年5月21日 (土)

あきらめない力/酒向正春

Photo 硬くなってしまった患者さんの体と同時に心を温め、そして和らげていく、それが私の目指すリハビリだ。

リハビリとはマイナスの状態からいかに元の状態に戻すかという取り組みである。

フラットな状態からプラスの状態にする取り組みでないだけにどうしても気持ちが後ろ向きになりがちである。

しかも、リハビリの世界は、患者さんの回復する到達点がはっきりしないのが弱点だ。

回復しなくとも「しかたない」で済ませられることも多い。

ゴールの見えない、長い長い闘いになるかもしれない。

だから体の回復をする前に、どのようにして心を前向きにするかが勝負となる。

本人の中に「回復したい」という強い思いがない限り、効果は見込めない。

しかし、これはリハビリに限ったことではないと思う。

できなくなったことを嘆くのではなく、できることに感謝すること。

一日一日のほんの少しの変化や回復が小さな幸せだと感じられるよう発想を変えること。

障害があるなしに関わらず、生きていくうえで大切なことではないだろうか。

2016年5月20日 (金)

恐れない技術/桜井章一

Photo 勝負で大事なことは、「どうやったら勝つか」ではなく、「いかに、いい勝負ができるか」だ。それを第一に考えると、自分だけでなく相手のこともよく見えてくる。

誰もが恐れを持っている。

何も恐れがない人物がもしいたとしたら危なっかしくてしょうがない。

人は恐れがあるからこそ、危機を回避し、予防することができる。

ただし、恐れにとらわれたり、支配されたりするのであれば、それはそれで問題だ。

事によれば何もできなくなってしまう。

さて、著者は「雀鬼」の異名をとる伝説の勝負師。

勝負師である以上、勝ち負けにこだわるのはあたりまえ。

しかし、それにこだわりすぎると、恐れが起こる。

そこで著者は、「どうやったら勝つか」ではなく、「いかに、いい勝負ができるか」を考えるという。

おそらくそれによって恐れにとらわれるのを回避することができるのであろう。

つまりちょっとした心の持ちようによって、恐れにとらわれなくなる、ということではないだろうか。

2016年5月19日 (木)

なぜ、あの人の「主張」だけ通るのか?/太田龍樹

51unwcc5bl__sx309_bo1204203200_ 「主張」とは、自分の意見や考えを、ロゴス・パトス・エートスの3要素を駆使して相手に理解してもらい、納得してもらうことである。
 「主張」とは、まさしく、あなたの存在感すべてを遺憾なく発揮することなのだ。

日本人は自己主張が弱いと言われている。

しかし、自分の立場や考えを主張しなければ、他者にわかってもらうことはできない。

日本人の自己主張下手の裏には、「言わなくてもわかってもらえる」という甘えに似た心理が働いているのではないかと思う。

本書は、どうすれば「主張」が通じるのか、書かれている。

キーワードとして「ロゴス」「パトス」「エートス」が記されているのは興味深い。

「ロゴス」とは言葉、論理のこと。

人は言葉を使う生き物だ。

ならば、筋道を立てて話すことができなければ、相手を動かすことはできない。

そのためには、訓練する必要がある。

「パトス」とは、情熱や感情のこと。

人は論理だけでは動かない。

感情が伴って初めて動く。

であるならば、どうすれば相手の感情が動くのか、知っておく必要がある。

そして最後に「エートス」を備える必要がある。

「エートス」とは人間的な魅力のこと。

「人間力」と言えるかもしれない。

同じことを言っても、語っている人によって影響力に差がでる。

ある人の主張は通り、他の人の主張は通らない。

その差は何なのか?

結局、その人の人間力に他ならない。

「何を語るか」より「誰が語るか」が最終的には重要になる。

これからの世の中、これらがますます必要な時代になってくるのではないだろうか。

2016年5月18日 (水)

サーバントリーダーシップ/ロバート・K・グリーンリーフ

Photo 私の経験からすると、真に優れた組織のまさにトップの人間はサーバント・リーダーだ。こうした人々は、謙虚で腰が低く、オープンで人の話を素直に聞き、丁寧で面倒見が良く、その上、決断力がある。

サーバントリーダーとは、一見、リーダーっぽくないリーダーである。

人に仕える、奉仕することによってリーダーシップを発揮する。

私たちはリーダーという言葉を聞くと、歴史上の偉大なリーダーのことを思い浮かべる

チャーチル、リンカーン、ナポレオン、アレクサンダー大王、等々。

しかし、フォロワーの信頼を得ることが、リーダーシップの基本の基本なら、フォロワーに奉仕する、尽くすというのは、その王道であるとさえ言える。

一見、リーダーっぽくない、むしろその対極のように思われるサーバントこそが、フォロワーの信頼を得、影響力を発揮する。

サーバント・リーダーとは、第一に奉仕する人である。

それは自然な感情として湧き上がり、人に奉仕したい、まず奉仕したいと思わせる。

権力、影響力、名声、富を欲したりはしない。

このようなタイプのリーダーが今求められているのかもしれない。

2016年5月17日 (火)

エニアグラムで性格改善がうまくいかない時に読む本/高橋潤

Photo 統合の方向に行くためには、今現在の自分に○を付けることができなければ、絶対に統合の方向へ行くことができません。
 ○を付けずに、統合の方向へ行こうとすると、分裂の方向へ行ってしまうだけです。

エニアグラムでは各タイプごとに特有のセルフイメージがある。

例えば、私はタイプ9なのだが、その場合、

「私は安定し、おおらかで、親切だ。自分の世界に平和と調和をもたらすことができる」

というもの。

素晴らしいセルフイメージである。

ところがこれは健全な状態であり、不健全な状態になると、違った面が出てくる。

例えばタイプ9の場合、

「周囲から影響を受けないようにし、心地いいやり方に耽る。問題を過小評価し、人の気を逸らそうとする」

という状態になる。

これが当たっているだけに怖い。

では、この状態から抜け出すにはどうすればよいのか?

実は、この状態から抜け出そうともがけばもがくほど、深みにはまっていく。

まるで底なし沼に引きずり込まれたような状態になる。

本書では、その場合、そこから抜け出そうとするのではなく、その状態をOKだとして受け入れよと言っている。

ナルホド、目からウロコである。

少し試してみてもよさそうだ。

2016年5月16日 (月)

ザ・マネジメント/杉山大二郎

Photo 「ビジネスというものは結果でのみ評価されるものだが、すべての結果には必ずプロセスがあるんだ。プロセスをどうするかによって、結果は初めから決まっているといっても過言じゃない。営業プロセスを見える化することが、営業力強化のまさに第一歩なんだ」

「営業は結果がすべてだ」

よく聞く言葉である。

しかし、そういうリーダーに限って、何の指導もしていない。

ただ、「頑張れ」「やる気を出せ」とハッパをかけるだけで、具体的な指導はなにもやっていない。

結果がでないのは必ずプロセスに問題がある。

営業マンの方も、「頑張ります」という言葉だけで、具体的な数字を上げるための策がでてこないものがいる。

「頑張ります」が通用するのはせいぜい二十代前半。

四十過ぎにもなって「頑張ります」という言葉しか出てこない営業マンに対しては、「これまで何をやってきたの?」と言いたくなる。

日本人の中にいまだに根強くの残るガンバリズムが正しく考えることを妨げているのではないだろうか。

2016年5月15日 (日)

ゲーミフィケーション/井上明人

Photo_2 ゲーミフィケーションとは、外発的動機づけとの境界線的な要素(報酬)を求めるうちに、内発的動機づけを駆動させるようなメカニズムだと言っていい。

ゲーミフィケーションはゲームの考え方やデザイン・メカニクスなどの要素を、ゲーム以外の社会的な活動やサービスに利用するものとして定義される。

ゲームには力がある。

人をたのしませ、複雑なものを理解させ、人を行動に駆り立てる。

その力は、娯楽や、勉強をたのしくするということにとどまるものではない。

習慣を変え、ビジネスを変え、戦争を変え、政治を変える。

人を殺す力にもなれば、人を生かす力にもなる。

ビジネスの世界で取り入れる場合、障害になるのは、仕事とは辛いものという先入観であろう。

ゲームの要素を取り入れるといっても別に遊んでいるわけではない。

社員の遊びのように夢中に仕事に取り組んでくれたら生産性も上がるはずである。

ウツも減るだろう。

一つの可能性として実用化できればよいのではないだろうか。

2016年5月14日 (土)

企業不祥事の研究/井上泉

Photo 人間の本性が善か、悪かは古今東西、哲学者の間での論争の良きテーマであったが、少なくともリスク管理上は、「人は善でも悪でもなく、弱いものである」という「人間性弱説」を前提にすべきである。

企業不祥事が止まない。

最近もタカタのエアバッグ、東芝の不正会計、三菱自動車の燃費偽装と立て続けに起こっている。

どうしてこんなことが起こるのか。

その根本に、「人間をどう見るか」があると思う。

往々にして社員を初めから悪人として見ることはできないという思い込みがあって、性善説を前提に仕組みを考えることが多い。

「社員を信用しなければ仕事は回らない」と言うのは簡単であるが、それだけではリスク管理は機能しない。

人間の本性が「善か悪か」は古今東西、哲学者の間で論争されてきた。

性善説、性悪説、それぞれにそれなりの理屈がある。

ただ、少なくともリスク管理上は人は善でも悪でもなく、弱いものであるという「人間性弱説」を前提にすべきであろう。

人間は育ち、性格にかかわらず、置かれた立場によって右にも行けば左にも行くものである。

人は時にして信じがたい過ちを犯すことがある。

そういうものだと人間性を洞察した上で企業の仕事の仕掛け、仕組みを設けないと根本解決にはならない。

企業不祥事はまさにそのよき教訓なのではないだろうか。

2016年5月13日 (金)

新しい道徳/北野武

Photo 誰かにぶつかって危ないのは同じだと思うのだが、なぜ本を読みながら歩いていた二宮金次郎は銅像になって、スマホ片手に歩いている女子高生は目の敵にされるんだろう。

今後道徳教育を強化するという国の方針が出ている。

しかし、立ち止まって、道徳とは何か?ということは再考する必要があるのではないだろうか。

学校教育の科目の中で、算数は基本的に答えは一つである。

1+1=2という解答に対して、異論をはさむ人はいないであろう。

しかし、道徳となるとそうはいかない。

何が正しいかということについても、時代や国が変われば正解も変化する。

そもそも、世の中、正解のない問題が大部分である。

もし、道徳教育が、そのことを学ばせる場として活用されるなら意味がある。

しかし、何が正しい、何が間違っている、と、一方的に教え込む場となるならば、それは思考停止であって、やる意味がないのではないだろうか。

2016年5月12日 (木)

エニアグラム読心術。/花菱昼男

Photo 問題は相手を変える事をせずに、相手を理解する事です。相手の本質や行動を理解した上で、相手との意思疎通を円滑にする為の道具として、エニアグラムの活用は求められるのであり、それは傲岸不遜にも相手の欠点を指摘したり、相手の行動を変えたりする為に悪用されてはならないのです。

エニアグラムは自分を根源から動かしている欲求や恐れを知るには有効なツールである。

私たちが社会生活を送る場合、それに適応しようとして、様々な役割を演じる。

例えば、本質は無口で人見知りな人であっても、就職して営業に配属されたら、社交的な営業マンを演じることがある。

そしてそれを繰り返しているうちに、本当の自分が何なのかがだんだんと分からなくなってしまい、表面にあらわれている自分が本当の自分だと思い込むようになる。

ところが、人間を動かしている欲求や恐れは年齢を重ね、経験を重ねても変わることはない。

そしてそれは私たちの言動に様々な影響を与える。

もし、本当に自分を変えたいと願うなら、その本当の自分と向き合うことである。

そのためにはエニアグラムは有効である。

ただ、間違ってはならないのは、エニアグラムは相手を変えるツールではないということ。

人は自分で変わろうと思わない限り変わらない。

相手を変えようとするとかえって意固地になり、逆効果になる。

このことは肝に銘じておきたい。

2016年5月11日 (水)

本能タイプでわかる上手な人とのつきあい方/中嶋真澄

Photo 人間を家に例えると、3階建ての家に例えられます。ちょっとイメージしてみてください。この家は、1階部分が本能の部屋、2階部分が感情の部屋、3階部分が思考の部屋です。1階から3階までの風通しがよく、必要な時にスムーズに行ったり来たりできるのが、機能的で住み心地のいい良い家です。

最近、エニアグラム関連の本を中心に読んでいる。

エニアグラムの研修を受けたことがきっかけなのだが、分かってきたことは、私たちの表面的な言動は、実はもっと奥深くの本能の部分が影響を与えているということ。

そして、それらは普段私たちが社会生活を送っている時にはなかなか意識出来ない部分であるということ。

しかし、その部分を意識することによって、もっと楽に生きられるようになるということである。

仕事にしても人間関係にしても、私たちは目に見えぬ本能によって支配されている。

私の場合は、「自己保存優位」の傾向があることが分かった。

自己保存本能とは、自分のテリトリーを守り、居場所を確保する、いわば巣作り本能のようなものだというと。

振り返ってみると、確かに当たっている部分がある。


2016年5月10日 (火)

リーダー論/高橋みなみ

Photo リーダーは、メンバー個人に対して「この人は信頼できるな」と思われる関係性を1個ずつ作っていかないといけない。日頃から、「私は君のことを見てるんだよ」という認識を、ひとりひとりにちょっとずつ植え付けておかないといけない。

AKB48というアイドルグループのリーダーとして体験したことを率直に記している。

当初はアイドルの書いた本だということであまり期待していなかったのだが、どうしてどうしてそこら辺のリーダー面した面々よりもまともなリーダー論になっている。

リーダーとは全体を引っ張る存在だが、同時に一人一人に関心を持たなければならない。

そして個々に「この人は信頼できる」「この人にいうことならついていける」と思わせるものを持っていなければならない。

人は、自分に関心を持ってくれる人に心を開き信頼するものだ。

著者は、このことを涙ぐましい努力とともに実践している。

確かにあれほどの個性のある少女たちをまとめるのは並大抵なことではないだろう。

リーダーとは何か?を考えさせる本である。

2016年5月 9日 (月)

実践!タイムマネジメント研修/坂本健

Photo わかっているという状態に至るには、そこに至る過程で言葉を使って思考していなければならない。だから、わかっているところまでは必ず言葉にできるはずなんです。わかっているけど言葉にできないというのは、わかった気になっているだけで、実はわかっていない。つまり錯覚に過ぎない。

分かっていることと、分かったつもりでいる事とは違う。

同様に、考えていることと、考えているつもりになっていることとは違う。

この二つを明確に区別するキーワードが実は「言語化」である。

私たちの考えは「言語化」した時、初めて明確になる。

また、言語化しない限り、その考えは相手に伝わらない。

考えた「つもり」になっているに過ぎない。

つまり自己満足に終わってしまうということである。

しかし、世の中、この「つもり」でとどまっている人があまりにも多いのではないだろうか。

本書はタイムマネジメント研修の本だが、言っていることは、いま目の前で起こっていることを言語化してしっかりと把握しましょうということ。

言語化しない限り、実態がつかめない。

つまり対策が打てない。

結果、悪循環におちいる。

でも、そんな組織や個人が大部分なのではないだろうか。

2016年5月 8日 (日)

実践!ロジカルシンキング研修/坂本健

Photo 日常の些細な問題でも、とりあえずという言葉を使おうとしている自分に気づいたら、試しに1回分解してみると、考えていない自分に気づいたり、考えなければいけないことに気づくことができます。

「とりあえず」という言葉は思考を停止させる言葉だという。

「とりあえずビール」などは、その最たるものかもしれない。

いろんな好みがあるかもしれないが、無難なところでカンパイしよう、ということで「とりあえずビール」という言葉が出てくる。

その意味では、あいまいな中で一歩を踏み出すために「とりあえず」という言葉が使われるようだ。

そう考えると「とりあえず」という言葉もそれほど悪い言葉ではないように思えるのだが、

逆に考えると、その言葉を使うことによって、突き詰めて考えることを回避していると言えなくもない。

もし仮に、「とりあえずという言葉を使ってはならない」というルールを作ったとしたら、私たちの思考はずいぶん変わってくるのではないだろうか。

これまで何となくやり過ごしていた事柄を、何らかの結論を出さなければ一歩を踏み出せなくなる。

その結果、私たちの思考力は高まるかもしれない。

とにもかくにも、言葉一つで、私たちの思考がコントロールされるのだということを考えると、言葉を大切にしなければと、改めて思わされた。

2016年5月 7日 (土)

小さい会社は社員教育で業績を上げろ!/高橋純

Photo

 誰も辞めない会社というのは、ひと言でいうと、「ぬるま湯」的な体質の企業である。中小零細企業の人材の問題は、実はこの「離職率が低い」ということにある。

この見方は非常に面白いが当たっている。

いま、世の中は目まぐるしい速度で変わっている。

その中で、企業が旧態依然とした体制で存続することはリスクである。

とうぜん、環境変化に適応して変化していかなければならない。

ところが、変化するためには、社員の意識や具体的な仕事の仕方を変えていく必要が出てい来る。

そうすると、当然のことながら、それに抵抗を示したり、変化することを拒む社員が出てくる。

そのような社員は、そのような組織に居づらくなり、やがては退職していく。

これは良い退職である。

人体における新陳代謝のようなものである。

では、今のような環境で社員が全く辞めないということはどういうことか。

会社が変わろうとしていないということである。

このような会社はアブナイ。

だから、著者は、社員が誰も辞めない会社は問題があるというのである。

その通りだと思う。

2016年5月 6日 (金)

ワクワクする職場をつくる。/高橋克徳、重光直之

Photo_2 日本の職場の半分近くが明らかな問題を抱えており、快適職場まで合わせて七割ぐらいの職場が活力のない、前向きなチャレンジのできない職場になっている

著者によると、7割くらいの職場に問題があるという。

確かに、私の関与している会社を見てみても、そのことを実感する。

特に、事なかれ主義がまん延していることを強く感じる。

先日も、ある会社で、数人の社員との面談を行ったのだが、諦めに似た言葉が多いのに唖然とさせられた。

「目いっぱいなんてばからしい」

「ソコソコやっていれば、誰にも非難されないし、自分にも無理がこない」

「どうせ会社は変わらない」

こんな言葉が多く発せられた。

はっきり言って、このままでは、この組織は危ない、と思った。

私ではなく、社員がそのような危機感を持ってもらいたいのだが、他責の社員が多いのが現状である。

本書はそのような会社を変えていくにはどうすればよいのか、その方法が示されている。

実行できるものは実行していきたい。

2016年5月 5日 (木)

自分の性格を知ればもっとラクに生きられる/中嶋真澄

Photo 自己診断テストは自分のタイプを絞っていくために、ある程度役立ちますが、自分のタイプを見誤ることにもなりかねません。自己診断は、頭で考えて答えるものだからです。それは自分についての考えであり、その考えがリアルなあなた自身なのかどうかわかりません。自分についてのこうありたいというイメージで答えてしまうこともありえます。

エニアグラムに限らず、自己診断はあてにならないことが多い。

どうしてそうなるのか?

自分の中にある「こうありたい」という願望や、「こうあらねばならない」という義務感から様々なバイアスがかかるからである。

「自分のことは自分が一番よくわかっている」というが、

一番わかっていないのが実は自分自身のことなのではないだろうか。

その意味ではエニアグラムを学ぶ意味は大きい。

エニアグラムは古代の賢人たちの知恵を礎に、現代心理学と精神医学の成果が統合された人間学である。

これをうまく使うことによって、私たちは「自分と出会う」ことができる。

有効活用していきたい。

2016年5月 4日 (水)

エニアグラムタイプ判定消去法/花菱昼男

Photo エニアグラムでは、一世帯に十人以上の家族がいない場合は、同じタイプが生まれることは絶対にないというルールがあります。

エニアグラムでは、人間のパーソナリティーを9つのタイプに分ける。

ただ、このタイプを見分けることが難しい。

私自身は、セミナーで講師の先生に「あなたはタイプ9です」と指摘され、初めて分かった次第である。

それまでは、私自身は他のタイプだと思い込んでいた。

しかし、何となくしっくりこない。

それが、講師の先生から言われて初めて納得できた。

言われてみると、一つ一つ合点がいった。

では、他者を見分けるにはどうすればよいのか?

著者は、消去法でいくと良いと言っている。

一つの家族で同じタイプの子が生まれることはないという。

そして、同じタイプの男女が結婚することはまずないという。

ということは、妻は少なくともタイプ9ではないということ。

私の考えではタイプ1なのだが、どうなのだろう。

もう少し検証してみたい。

2016年5月 3日 (火)

はじめての社内講師/佐野雄大

Photo よくありがちな社内研修は、研修の目標を決めないまま、過剰な情報を受講者へ伝えてしまい、「受講者自ら考える」という機会を設けません。
 自分から積極的に関わらない研修を受けると、受講者はわかったような、わからない感覚になります。結局、受講者がわかっていない感覚を持つと、現場では何も思い出せない、何もしないということになってしまいます。

私自身、研修を企画し実施することは多い。

その場合、いつの気を付けるのは、講師がしゃべりすぎないということである。

講師がしゃべればしゃべるほど受講者は受け身になり考えなくなる。

そこから何も生まれない。

結局のところ、受講者にいかに参画意識を持たせ、自ら考える方向にもっていくかがポイントなのではないかと思う。

2016年5月 2日 (月)

日本の未来を考えよう/出口治明

Photo 日本のグラフを見ると、「新聞・雑誌」と「テレビ」を信用すると答えた人が、それぞれ7割近くあります。これだけ見ると「まあ、そうだな」と思うかもしれませんが、ドイツでは40%台、アメリカでは20%台しかありません。

先日、日本の「報道の自由度指数」は72位にまで転落したとニュースで報じられた。

国連特別報告者のデービッド・ケイ氏は、日本の報道の独立性が「重大な脅威」に直面し、ジャーナリストたちの間に恐怖の文化がはびこっていると警告した。

しかし、この報道、少し疑ってかかった方がよい。

新聞やテレビは政府の圧力を原因の一つと言っているがどうなのだろう。

政府が新聞やテレビの報道に神経質になることと、日本人のマスコミへの信頼度とは無関係ではないと思う。

何しろ、日本人の7割近くは新聞・雑誌・テレビを信用しているのである。

これだけ影響力があると、いやでも政府はマスコミ報道に神経質になる。

結果、「中立性」を求める発言が出てくる。

マスコミと政府、どっちもどっちということではないだろうか。

2016年5月 1日 (日)

九条を読もう!/長谷川三千子

Photo 9条の条文を虚心坦懐に読んでみますと、1項と2項の差は、「差」などという生易しいものではない。1項を守れば2項が守れず、2項を守ったら1項はまもれなくなるという、いわば相互破壊的な関係にある。常識的に考えると、両者はとうていつなぎ合わせ得るものではないのです。

確かに憲法9条の1項と2項は矛盾している。

普通、一つの条文が各項に分かれている時には、同じ一つのの事項に関して、互いに補い合うような形で内容が定められる。

ところが、9条を読むと、1項では国際法を常に守りつつ、我が国の主権保持・防衛のためにも、世界の平和維持のためにも、充分な戦力と気概をもつことを訴えている。

ところが2項では、1項を否定するような内容になっている。

論理的にもおかしいのだから、やはり欠陥のある条文だと言えるのではないだろうか。

少なくとも、これを神棚に祭り上げるような姿勢には問題を感じる。

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