リーダー論/高橋みなみ
リーダーは、メンバー個人に対して「この人は信頼できるな」と思われる関係性を1個ずつ作っていかないといけない。日頃から、「私は君のことを見てるんだよ」という認識を、ひとりひとりにちょっとずつ植え付けておかないといけない。
AKB48というアイドルグループのリーダーとして体験したことを率直に記している。
当初はアイドルの書いた本だということであまり期待していなかったのだが、どうしてどうしてそこら辺のリーダー面した面々よりもまともなリーダー論になっている。
リーダーとは全体を引っ張る存在だが、同時に一人一人に関心を持たなければならない。
そして個々に「この人は信頼できる」「この人にいうことならついていける」と思わせるものを持っていなければならない。
人は、自分に関心を持ってくれる人に心を開き信頼するものだ。
著者は、このことを涙ぐましい努力とともに実践している。
確かにあれほどの個性のある少女たちをまとめるのは並大抵なことではないだろう。
リーダーとは何か?を考えさせる本である。
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