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2016年5月14日 (土)

企業不祥事の研究/井上泉

Photo 人間の本性が善か、悪かは古今東西、哲学者の間での論争の良きテーマであったが、少なくともリスク管理上は、「人は善でも悪でもなく、弱いものである」という「人間性弱説」を前提にすべきである。

企業不祥事が止まない。

最近もタカタのエアバッグ、東芝の不正会計、三菱自動車の燃費偽装と立て続けに起こっている。

どうしてこんなことが起こるのか。

その根本に、「人間をどう見るか」があると思う。

往々にして社員を初めから悪人として見ることはできないという思い込みがあって、性善説を前提に仕組みを考えることが多い。

「社員を信用しなければ仕事は回らない」と言うのは簡単であるが、それだけではリスク管理は機能しない。

人間の本性が「善か悪か」は古今東西、哲学者の間で論争されてきた。

性善説、性悪説、それぞれにそれなりの理屈がある。

ただ、少なくともリスク管理上は人は善でも悪でもなく、弱いものであるという「人間性弱説」を前提にすべきであろう。

人間は育ち、性格にかかわらず、置かれた立場によって右にも行けば左にも行くものである。

人は時にして信じがたい過ちを犯すことがある。

そういうものだと人間性を洞察した上で企業の仕事の仕掛け、仕組みを設けないと根本解決にはならない。

企業不祥事はまさにそのよき教訓なのではないだろうか。

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