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2016年6月23日 (木)

ゼロ・トゥ・ワン/ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ

Photo アップルの価値は、ある人物のひとつのビジョンから生まれていた。このことは、新たなテクノロジーを生み出す会社が、いわゆる「現代的」な組織ではなく封建君主制に近いことを暗に示している。独創的な創業者は、有無を言わせず決断を下し、忠誠心を呼び起こし、数十年先まで計画できる。逆に、訓練されたプロフェッショナルが運営する個性のない官僚組織は、ひとりの寿命を超えて存続するけれど、目先のことしか見ていない。

ジョブズは偉大な経営者だが常識人ではなかった。

一時は、その偏屈さや極端さに多くの人が離れていった。

しかし、結局、そのような負の要素がiPhone、iPadと言った画期的な商品を世に送り出した。

現代は、単なる漸進主義を超えて会社を導くことのできる非凡な人物を必要としている。

普通なら、ひとりの中に正反対の特徴は共存しない。

たとえば、ある人が金持ちでもあり、同時に貧乏だということはあり得ない。

でも、創業者にはそれが起こり得る。

創業時の経営者は現金はなくても紙の上では億万長者だということがある。

鼻持ちならない嫌なヤツと魅力あるカリスマの間を行き来することもある。

成功している起業家はほとんどみなインサイダーでありながら同時にアウトサイダーだ。

成功すると、有名にもなるけれど悪名にもまみれる。

その意味では私たちは創業者の偏屈さや極端さにもっと寛容になるべきだろう。

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