マーケティングを学ぶ/石井淳蔵
マーケティングのもっとも基礎にある論理とは、「みずからの状況を創り出しつつ、その状況に適応する」ことなのです。
ロボットがそうであるように「相手の言うことを言われた通りにやる」というのは、〈創造的でない適応〉である。
「相手の心を思慮することなく、何かをする」というのは、創造的であったとしても適応的ではない。
相手が言葉に出せなかった要望を探り、それに応える。
相手の心に配慮し、相手の本音に何とか迫ろうと思いながら対応する。
つまり、相手の要望を、あらためて自分の中で再構成し、それに対応しようとする。
これが創造的適応である。
日本の企業の最も弱い点ではないだろうか。
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