日本に巣喰う4つの“怪物”/カレル・ヴァン・ウォルフレン
現時点で、私の心に浮かぶそんな怪物がひとつある。かつてはかなり扱いやすかったのが、いちじるしい変化を遂げたいま、非常に活発に日本の民主主義を脅している。
それは日本のメディア集団である。少数の例外を除いて、こうしたメディアの日本政治の進展に呼応するその姿勢が、〝怪物〟として私の目には映る。
著者があげている4つの怪物とは、
第一は、〝だれが見ても明確な悪意をもった怪物〟
第二は、〝一部の人にしか見分けられない怪物〟
第三は、現実には存在しない〝偽の怪物〟
第四は、〝隠れた怪物〟
当然、一番危険なのは、第四の〝隠れた怪物〟
なぜか?
危険があるにもかかわらず、だれひとりとして気づくことがないから。
しかし、ある時、突如として正体をあらわし、危害を加えるかもしれない。
そしてその代表格の一つとして日本をマスコミをあげている。
確かにマスコミは〝怪物〟には見えない。
「反権力」というスタンスをとっていることから、権力があるようにも見えない。
だからこそ危険だというのである。
この点については全く同感である。
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