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2016年7月28日 (木)

『絆が生まれる瞬間』/高野登

Photo「源ちゃんは高級靴に惜しみない投資をし、その靴を磨きながら、プロとしての自分自身の感性も磨いてきた」

「源ちゃん」とは政財界の大物や海外のスーパースターなど、各界の著名人に愛されてきた、靴磨きの名人、「源ちゃん」こと井上源太郎氏のこと。

彼は昭和四十七年に永田町のキャピトル東急ホテルの地下三階に店を開いて以来三十数年にわたって、靴を磨き続けている。

現在はホテルオークラで営業する彼の腕は、国際的に知られている。

かの大女優オードリー・ヘップバーンやソフィア・ローレンが「どう磨いたら、こんなに艶が出るの?」と真顔で尋ねた、といった数々のエピソードが伝えられている。

なぜ、大女優を感動させるような靴磨きができるのか?

その秘密は自己投資にある。

彼はインタビューの中で、

「銀座や赤坂の靴屋を見て回り、新しいブランド品が輸入されていようものなら、一足十万円以上のものでも『研究のために』あっさり買ってしまう。それを必ず自分で履いてみて、革の性質や耐久性をじっくりと調べるのです。」

と語っている。

彼が一足の靴を磨いて得るお金は九百円程度。

そう考えると、十万円の出費は相当の覚悟がいると推察する。

しかし、彼は惜しみなく投資する。

これがプロというものではないだろうか。

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