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2016年7月13日 (水)

地政学入門/高橋洋一

Photo 2001年に出版された『Triangulating Peace』という本がある。これは、ブルース・ラセットとジョン・オニールという学者が、膨大な戦争のデータから、「民主主義国家同士は、まれにしか戦争をしない」という民主的平和論を実証したものだ。
 この本によれば、同盟関係の強化は戦争リスクを減少させる。
 より具体的にいえば、
・きちんとした同盟関係を結ぶことで40パーセント
・相対的な軍事力が一定割合増すことで36パーセント
・民主主義の程度が一定割合増すことで33パーセント
・経済的依存関係が一定割合増加することで43パーセント
・国際的組織加入が一定割合増加することで24パーセント
 というパーセンテージで、戦争リスクが減少するという。

言い方は悪いが、国際社会は「なめるか、なめられるか」の世界でもある。

互いの実力、行動力の探り合いや、「相手が引いたら自分が押す」式の駆け引きが、国際政治の舞台では常に繰り広げられている。

こちらの実力を軽く見積もられたら、相手は「勝機あり」と見て先制攻撃をしてくるだろう。

言ってしまえば「なめられたら攻められる」

えげつない論理ではあるが、これが国際政治の現実である。

だから「不戦」のためにすべきことは、相手を思いとどまらせることだ。

「いざ攻撃されたら猛烈に反撃できる能力がある」と示すことである。

つまり、戦って自分を守るためではなく、戦わずして自分を守るために、しっかり武装しておくということだ。

更に他国と同盟関係を結ぶことによって、相手を思いとどまらせることができる。

これは国際社会では常識といえるものだが、これが通じない国がある。

それが日本である。

「日本の常識は世界の非常識」とはよく言ったものだ。

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