無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論/海老原嗣生
「ここまでおいで」と階段を刻み続け、上れたら踊り場で遊ばせる。遊びに飽きたころに、また新たな階段を用意する。それがマネジメントの極意なのです。
マネジメントの極意とは2つだという。
一つは、「階段を刻む」とこと。
もう一つは、「踊り場をつくり、遊ばせる」こと。
一つ目の「階段を刻む」とはどういうことか。
上司と部下の間には、年齢や経験の違いからくる「実力差」がある。
上司から見れば簡単なことも、部下の目からはとてつもなく難しく見える。
たとえるなら、建物の2階くらいの高さの崖の上から「ここまで上って来い」と指示を出しているようなもの。
では、実力が足りない相手に上司としてどう接するか。
2階まで上ってこられるように、「ギリギリの歩幅」の階段をつくってあげるのである。
そして、それを指し示すだけでなく、どう上ったらよいか手ほどきをする。
これが「階段を刻む」という行為。
では、もう一つの、「踊り場をつくり、遊ばせる」とはどういうことか。
部下が、階段を順調に上ったら、新たにまた階段をつくればいいだが、階段ばかりだと疲れてしまう。
だから階段の途中には「踊り場」が必要。
部下は階段を上ってかなり実力アップしている。
身に付けた力を指図されずに自由に使ってみたいとうずうずしているに違いない。
そこで、新しい階段を上らせる前に、踊り場で遊んでもらう。
これがマネジメントの極意だという。
重要なポイントだと思う。
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