トヨタの育て方
トヨタの元副社長である大野耐一は、「能力・脳力・悩力」という言葉を使っていました。
物事を能率的に行なうための「能力」や物事を考えるための「脳力」も大事だが、それらの力を発揮するためには、「悩む力」が大事だと説いていたのです。
「能力」や「脳力」が大事だということはよく聞く話である。
しかし、「悩力」つまり「悩む力」が大事だという話は初めて聞いた。
ただし、これは本質的なことをいっていると思う。
結局、何かで結果をだせる人は、ただ端に「能力」や「脳力」が優れているというだけではない。
それを超えた、プラスアルファのことができるから結果を出せるのである。
それが「悩力」である。
とことん悩み抜く。
もがき苦しむ。
結果を出すためにはこれが必要である。
とことん困れば、何か知恵が出てくる。
困り方が少ないと、これまでの知識や経験といったものが邪魔をして、思考が停止してしまう。
「能力・脳力・悩力」というこの言葉、大野氏の長い経験から出てきた言葉なのではないだろうか。
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