90日で成果を出すリーダー/マイケル・ワトキンス
移行の種類がどうあれ、上司、同僚、部下といった組織の主な人々は、通常は三カ月ほどでリーダーが牽引力を発揮し始めることを期待する。
リーダーシップとは、結局、いかに影響力をおよぼすかである。
所詮、リーダーといえども一人の人間にすぎない。
成功するためには、組織にいる多くの人々のエネルギーを動かす必要がある。
そのためには短期間で結果をだすことである。
タイムリミットは90日間。
目に見える結果をだすこと、これに勝る影響力はない。
では、そのためのポイントは何なのか?
著者によると、移行に成功するための基本は8つある。
第一に、新しい任務に合わせて思考回路を切り替えること
第二に、必要な知識や情報を効率よく学ぶこと
第三に、状況に合った戦略を立てること
第四に、上司と関係を築いて下地づくりをすること
第五に、まず小さな成果をあげて流れをつくること
第六に、組織のバランスに歪みがないか見きわめて調整すること
第七に、部下を評価してチームづくりをすること
そして第八に、内外の支持基盤を確立することである、と。
さらに、私生活の管理や会社としての移行支援も重要だとしている。
これらを90日の枠内で計画し、実践する。
一つの指標となるのではないだろうか。
« 最高のリーダーは何もしない/藤沢久美 | トップページ | 交渉プロフェッショナル/島田久仁彦 »
コメント