« USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?/森岡毅 | トップページ | プロの学び力/清水久三子 »

2016年8月30日 (火)

トランジション/ウィリアム・ブリッジズ

Photo トランジションの過程でしなくてはならないのは、人生の一つの章に終わりをもたらすことだけでなく、次の段階に進むために必要なものを見いだすことである。この重要なプロセスをやり抜くためには、十分な時間、トランジションの中に留まる必要がある。早まった行動によってトランジションを中断してはならない。

どんなトランジションも①終わり②ニュートラルゾーン③新たな始まりから成っている。

現代社会は、社会的変化のレベルを高く維持しようとする人が重んじられる歴史上初めての社会である。

その他のほとんどの時代や場所では、社会の継続性を守る人々を重んじ、彼らに名誉を与えてきた。

ところが、変化の激しい現代社会は「革新」という名のもとに変化そのものに価値を置いている。

経済はこれに依存しており、もしも「革新」が止まってしまえば、社会全体はもちろん、個々人の職業の大半がバラバラになってしまうだろう。

そして「変化」には外的なものと内的なものがある。

外的な変化とはとは外的な出来事によって状況が変わることである。

一方、内的な変化を「トランジション」といい、それは心理的に変わることである。

トランジションとはそうした外的な出来事ではなく、人生のそうした変化に対処するために必要な、内面の再方向づけや自分自身の再定義をすることである。

重要な「始まり」は、たいてい意識できない暗闇の中から起こってくる。

結局、何かの「始まり」を可能にするのは、何かの「終わり」なのである。

離婚、死、失業など、「明らかな苦痛を伴う変化」

逆に、結婚、突然の成功、夢のマイホームへの転居などの「良い出来事」

何れもが、何らかの変化であることに変わりない。

新しい何かになるためには、現在の自分であることをやめなければならない。

物事を新しいやり方で始めるためには、現在のやり方を終わらせなければならない。

そして、態度やものの考え方を新しくするには、今の古い形を手放さなければならない。

つまり、はじめになすべきことは、「手放す」ことである。

そしてトランジションがうまくいかないのは、終わっているにも関わらず、心理的に終わらせることができないことにあるのではないだろうか。

「トランジション」、個人の人生やキャリアを考えるとき、重要なキーワードになってくるのではないだろうか。

« USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?/森岡毅 | トップページ | プロの学び力/清水久三子 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: トランジション/ウィリアム・ブリッジズ:

« USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?/森岡毅 | トップページ | プロの学び力/清水久三子 »