バスガイド流プレゼン術/伊藤誠一郎
「大きな流れを作る三つの要素」「相手に合わせて柔軟に対応する姿勢」という、この2者に共通する二つのポイントの中に、プレゼンテーションを成立させるための原点が凝縮されているのです。
プレゼンテーションに苦手意識を持っている人は多い。
著者はそれはあまりにもプレゼンを難しく考えすぎているからではないかと言っている。
プレゼンテーションは旅、プレゼンターはバスガイドさん、というイメージを持てれば、わかりやすい伝え方に必要なポイントが、シンプルに整理できるようになるという。
プレゼンテーションのポイントは、二つある。
まず一つ目は、旅とプレゼンテーションに共通する大きな流れ。
つまり、バスガイドは、旅のテーマ、目的地、観光スポットをはっきり伝える。
同様にプレゼンターは、「何についての話なのか」「結局、何が言いたいのか」「重要なポイントは何なのか」
この三つの要素が明確に伝わるように、プレゼンテーションを作り上げていく必要がある。
二つ目の共通点は、相手に合わせて柔軟に対応する姿勢が常に求められるということ。
バスに乗ってくる人たちに合わせてバスガイドは話す。
老齢者にはその人たちが分かるように、子供たちには子供たちに分かる話題を選びわかりやすく話す。
バスガイドは、たとえどんな聴き手であっても、必ず聴き手に話を理解してもらうよう話す。
同様に、プレゼンターも聴き手の目線に合わせて柔軟に対応する姿勢が求められる。
と、そのように説明している。
確かに、小難しい本を読んで理解したつもりになるより、バスガイドをまねた方が上達の近道のような気がする。
« プロの学び力/清水久三子 | トップページ | 自ら上場した会社を辞め、41歳で再び起業したシリアルアントレプレナーの挑戦/経沢香保子 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
« プロの学び力/清水久三子 | トップページ | 自ら上場した会社を辞め、41歳で再び起業したシリアルアントレプレナーの挑戦/経沢香保子 »
コメント