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2016年10月18日 (火)

ワセダ三畳青春記/高野秀行

Photo 本格的にヤバいなと自分でも思っていた。何よりも、最低限の生活ながらそれでかろうじて食えているのがよくない。まったく食えなければ、本気でなんとかしようと思うはずだが、なまじ食えるから生活改革にも本腰が入らない。どこかの国の政治のようだ。

三畳一間、家賃月1万2千円、ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した著者の青春物語である。

早稲田大学探検部在籍時に書いたノンフィクションをきっかけに文筆活動を開始した高野氏。

なんと野々村荘に11年間も住んでいたという。

たまに取材旅行に行くが、あとはアパート暮らし。

昼ごろ目を覚ますと、とりあえず飯を食う。

プールへ行くか喫茶店に行き、時間をつぶす。

日が暮れる頃、アパートに戻る。

「住めば都」というが、最低限の生活であっても、慣れてしまえばこれほど楽なものはない。

世のサラリーマンのように朝のラッシュアワーに悩まされることもないし、嫌な上司もいない。

フリーライターといえば聞こえがいいがフリーター同然の生活。

しかし、最低限の生活はできる。

自分の学生時代、同じような生活をしていたな、と、妙にノスタルジックな感傷にひたってしまった。

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コメント

髙野氏がNHKの番組で辺境の地での取材生活を話されていました。いろんな物を食べた話しでした。つい引き込まれてしまいました。この人の生活が少し分かるような本ですね。読んでみたいです。

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