なぜ、戦略を実行するのはむずかしい? 組織のなやみ研究所
実は「戦略が大切です」とは言うものの、現代では戦略の中身で業績に差をつけることは難しいんです。
一昔前と比べ、戦略に関する書籍は書店に溢れている。
だから、それなりの企業であれば、それなりの戦略を立てている。
企業が立てる戦略を分析してみると、実は3パターンくらいしかない。
ひとつは、一定レベルの品質のサービスや製品を広く提供するというパターン、
もうひとつは、個々のお客様に合わせたキメの細かなサービスや製品を提供するというパターン、
そして最後は、最新の技術を使った画期的なサービスや製品を提供するというパターンである。
そのため、その立てた戦略はどこも似たり寄ったりといった現象が起きている。
ではどこで差ができるのか?
それは実行力である。
実行力で差をつけないと、現代ではなかなかビジネスの世界で優位には立てない。
確かに戦略は立てているものの「絵に描いた餅」で終わってしまっているケースは多い。
日常業務とトップの立てた戦略があまりにもかけ離れてしまっており、現場では「それどころではない」といった雰囲気になっていることも多々ある。
実は、やることとやらないことをきちんと切り分けたり、ベクトルをどこかにきちんとフォーカスしたり、そうして効率よく最大の利益を生むための作戦が戦略である。
つまり、戦略を立てれば、当然新しい仕事が増えるので、その分、やらない仕事も決めなければ現場はアップアップの状態になってしまうということである。
そして現場をいかに巻き込んでいけるか、
このあたりがポイントではないだろうか。
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