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2016年11月 6日 (日)

発想力の鍛え方/クリスチャン・ステーディル、リーネ・タンゴー

Photo クリエイティビティというのは既存の枠の外でものごとを考えるのではなく、既存の枠の限界ぎりぎりのところで考え、活動することにかかわる能力である。

変化の激しい時代となった今日、柔軟な発想力や対応力はもはや、一部の者だけに認められた特権ではなく、誰にとってもなくてはならないものとなってきている。

発想力というと無から有を生み出す力と考えがちだが、そうではない。

クリエイティビティは、新たな方法で現実を結びつけて組み合わせ、既存のものの限界にまで踏み出した時に生まれるのである。

ということは既存の枠組みをよく理解していなければならない、ということ。

これまでと違うことをおこなえばクリエイティブになるわけではない。

それに加え、他者にとって価値あるものを生み出さなければならない。

そのためには、既存の枠から抜け出すのではなく、既存の枠の限界ぎりぎりのところで考えることが必要になる。

そのためクリエイティビティには、特定の領域の知識が必要になる。

伝統を更新するには、伝統を熟知していなければならない。

台本を暗記しているからこそ、即興の演技ができる。

人類学者のティム・インゴルドによると、クリエイティビティを発揮する能力は、よく言われているような、新しい世界を構築する能力とは無関係だという。

むしろ重要なのは、自分が置かれている環境をこれまでにない方法で記憶し、その中を動き回り、物事を見つめ直す能力である、と言っている。

つい見落としてしまいがちだが、重要な視点ではないだろうか。

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