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2016年11月13日 (日)

「昭和」という国家/司馬遼太郎

Photo_3 戦争というものはよくないことですが、戦争はリアリズムの世界ですね。
 ところが、日本の昭和期の軍には、リアリティのかけらもありません。日本を引きずって、そして最後には世界の多くの国と戦争した。こんな歴史は世界史にありません。

司馬史観というものがあるが、司馬氏の昭和を見る目は厳しい。

その時代のことを「日本という国の森に、大正末年、昭和元年ぐらいから敗戦まで、魔法使いが杖をポンとたたいた」と言っている。

あの時代、発想された政策、戦略、あるいは国内の締めつけ、これらは全部変な、いびつなものだった。

「日本は強い」

「日本はたいへんいい国家だ」

「日本のやることに間違いはない」

「悪いことはしていない」

昭和前期の、昭和元年から昭和20年までの国民のほとんどは、そう思っていた。

戦争とはリアリズムの世界だと司馬氏は言う。

リアリズムがあれば勝てない戦争はしないはずである。

なぜあの無謀な戦争をはじめたのか。

しかし、あの時代の日本人と同じ血が現在の日本人にも同じように流れている。

つまり、何かがあるとまるで集団催眠にかかったように一つの方向に流れてしまい歯止めがきかなくなるということである。

そのような危うさを日本人は内包しているということはしっかりと自覚すべきだろう。

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